阿智高校には「地域政策コース」があり、農業・観光・福祉の3エリアに分かれ2・3年生が学習しています。
このコースでは、地域の現状と課題を学び、地域の人々と交流を持ち、自ら考えて行動することを目的としています。
全村博は2018年から、地域政策コース観光エリアと一緒に授業に取り組んでいます。
今年度の3年生は、昨年から引き続き「空き家の活用」をテーマに活動してきました。
昨年は地域活動グループ・こまんばmachiプロジェクトと一緒に、阿智村・駒場地区の空き家「亀屋」の片付けを行いました。
その成果を地域の人に見てもらうイベントを実施し、「高校生ががんばってくれて嬉しい」「一緒に交流できる機会を作ってほしい」などと感想やリクエストを頂きました。
その後、地域の方との交流イベント「おはなし会」を開催しました。
地域で育った方の子どもの頃や若い頃の話を聞き、高校生も「今はまっていること」などを話したりして交流を深めました。
3年生になった今年は「地域の人や観光客を対象に、亀屋でイベントをやりたい!」と考えていたのですが、感染症拡大防止のため断念しました。
それでは何ができるかと考えたときに、
「自分たちが実感したように、地域や古民家の魅力を同世代にも伝えたい」
という思いがまとまりました。
準備を重ね、11月19日、阿智高校の生徒たちを古民家「亀屋」に招待しました。
自分たちで作成した、阿智村PR動画を披露しました。
この動画は駒場だけでなく、園原や昼神でも撮影を行い編集も生徒たちだけでがんばりました。
動画内で着用している着物は、地域の方に着付けて頂きました。
古民家「亀屋」の案内や
クリスマス会も兼ねてと、レクリエーションで盛り上げました。
飾りつけもこだわった撮影ブースで、記念撮影を行いました。
テーマは古民家「ハロウィン」と「クリスマス」。それぞれのブースで記念撮影を楽しんでもらいました。
参加した高校生たちは、なかなか見る機会がない古民家にとても喜んでいました。
片付け前の写真を見て「すごい頑張ったんだね」と驚いたり、
2年生は「自分たちもここで何かやってみたい」などと話していました。
お土産には自分たちで茶摘みから行った、手づくりお茶クッキーをプレゼントしました。
3年生の活動はこれが最後、あとは1月26日の「学習成果発表会」に向けて、発表の準備に入ります。
「やりたい」と思うことに制限ばかりかかる年になってしまいましたが、そんな中でも生徒たちは一生懸命、今できることを考えて行動してきました。
そして地域や古民家の新たな魅力や可能性を、私たちや地域の方々に教えてくれました。
2年間ありがとう!
発表会、楽しみにしています。
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