染織プロジェクトは、「身近なものを使って、普段使う身近なものを染めたり作ったりしよう」と2018年から活動しています。
これまでには講師を招いての藍染めや、いらなくなった服や布を裂いて織る「裂き織り」を行ってきました。
草木染めでは、阿智村で採れる植物を採取してきて染めています。今までにはセイタカアワダチソウ、ヨウシュヤマゴボウ、ブルーベリーの葉、シュロの葉、ヨモギ、栗、クルミ、苅安などで染めてきました。
今回は7月20日に、伍和地区で採取した葛の葉を使って「緑染め」を行いました。
緑色は天然染料では染めることができない色だったそうです。
この染め方では、炭酸カリウム、クエン酸、焼きミョウバンを使います。
どれも薬局やスーパーで手に入ります。
身近にあるものを染めようと、ほとんどの方が木綿を持参しました。
木綿は事前に豆乳に浸けて、染まりやすくしておきます。(先媒染)
〈材料〉
・葛の葉(染めるものの約2~4倍量)
・炭酸カリウム水溶液(1g/L)
・クエン酸(炭酸カリウムと同量)
・銅媒染液(染めるものの3%)…「田中直染料店」でネット購入しています。
〈染め方〉
①染めるものを焼きミョウバン液に入れ、20分先媒染する。
②水に洗濯ネットに入れた葛の葉と炭酸カリウム水溶液を入れ、沸騰してから10分煮出す。
この作業を2回行い、液を捨てる。
③3回目からの煮出しは沸騰してから20分煮出す。
これを3回行いすべての染液を合わせる。
④染液にクエン酸を入れ、中和させる。
⑤完成した染液に染めるものを入れ、80℃くらいまで液の温度を上げて、20分間染める。
⑥染めたものを銅媒染液に入れ、20分間媒染する。
⑦軽く水洗いして陰干しする。 ※⑤⑥をもう一度繰り返すとよく染まる
割りばし・豆・輪ゴムなどを使って模様をつけました。
参加者からは「どこにでもある葛でこんなに染まるなんて驚き」
「次回も葛で染めたい」といった声がありました。
次回は秋に予定しています。
0コメント